タンク温調 (ジャケット方式)

タンク温調 (ジャケット方式)


タンク温調(ジャケット方式)

タンクの外周に温調媒体層を纏い外部から温調媒体(温水や熱油)を供給して、タンク内の温度を調節する方式です。

タンク温調(ジャケット方式)例1

ジャケットタンクと温調器(チラー)の組み合わせ

この方式は、昇温だけでなく冷却も比較的簡素に行うことが可能

例えば、室温液剤を5 ℃まで冷却したい、または液剤を100 ℃で加熱処理した後に10 ℃で保管したい、といった冷温調を行うことができます。

タンク温調(ジャケット方式)の温調効率は比較的高い

熱エネルギーを運ぶ熱媒体のサーマルマス(熱マス)を流量で大きくする(カバーする)ことができ、 タンク内で伝熱する面との密着性も高いので熱伝導のロスが少なく温調効率が高くなります。
※ラバーヒーターやジャケットヒーターは、ヒーター線と液剤との間にサーマルマス(熱マス)の小さい空気層が幾層か存在するためにそれが抵抗となって、熱伝導の抵抗(妨げ)となってしまう。

また、電熱ヒーター型とくらべ、液剤と熱源(熱媒体)の温度差が少ないので、内部の液剤の変質(焦げ付きなど)を招きにくくかつ、その温度はタンク板厚強度への影響も少ないと考えられます。
※ただし、温度はタンク板厚強度に影響するため、高温の場合は、タンク板厚の確認をおすすめいたします。

密閉タンクの場合、温度上昇と共に、タンク内部圧力が上昇するため、圧力リスクへの対応が必要になります。圧力を掛けた状態で、沸点を超える温度での運用は十分な検討が必要です。

利用事例1

“チョコレートコーティング菓子”向けのチョコ融解

現状:
電気ヒーター(ラバーヒーター方式)にてチョコレートを融解させると、チョコレートの品質が劣化してしまい光沢が出せなかった。
効果:
ジャケット方式による温調に変更したことで、局所的な過熱も解消され、均一かつ緻密な温調が可能になりチョコレートの品質維持に繋がった。

利用事例2

乳製品の加温熱処理と冷却撹拌調合

現状:
乳製品製造の際、加熱処理タンクにて一次処理を行った後に、冷却タンクへ移送し保管温度まで冷却を行っていた。
問題点:
移送方式のため、液残りが多く、清掃部品点数も多い状況であった。
効果:
ジャケット式温調タンクへ加熱、冷却が可能な温調器を組み合わせたことで、廃棄量と清掃コストの削減ができた。

当社では、お客様のご要望に沿ってステンレスタンクの製作から
温調機器の選定まで行っています。まずはお気軽にご相談ください。

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ジャケットタンクについて

タンクの外周に温調媒体層を纏い外部から温調媒体(温水や熱油)を供給して、タンク内の温度を調節する方式です。

タンク温調(ジャケット方式)例2

液体温調の用途に合わせたジャケットタンクの製作を行っています

使用したい温度・圧力・液体により、圧力容器の法規該当・危険物や消防法に該当するかを判断し、条件に合ったジャケットタンクをカスタムメイドします。
ジャケット槽内に流す循環水の圧力や温度条件をもとに耐圧計算を行い、安全に使用できるタンクを設計・製作いたします。

ジャケットタンクで使用する温調器について

液体温調の温度帯や環境に合わせて温調器を選定しています

ジャケットタンクに併せて、温調器も選定しセットで提案をしています。
ここでは、温調器について簡単な説明や環境面などを少し解説します。

  • ・温調器は基本的に一般環境に設置します

防爆などの特殊環境には対応が難しい

  • ・温調器は大きく分けて空冷式と水冷式があります

空冷式
温調機内で発生した熱を、空気中(外気)に排出します。
そのため、屋内設置の場合は、放出された熱は、建物に設置されているエアコンで処理することになります。

水冷式
温調機内で発生した熱を、排水に混ぜて排出します。
そのため、電源の他に、給排水のユーティリティーが必要になります。

上記排水の他にドレンポートを有しています。

  • ・温調器自身が持つ、熱媒体タンクのオーバーフロー(ドレン)
  • ・温調器内で結露した際の、筐体ドレン

  • ・温調媒体は、温度帯により各種ご提案しています

代表的な媒体は、市水(上水)になりますが水の沸点は100℃のため、100℃を超える温調には不向きです。
低温用や高温用など、さまざまな温調媒体があります。
※媒体違いの混合は控える必要があります

温調システム一覧


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